研究プロジェクト

「ガスハイドレートの特異な性質を利用した積雪寒冷地用クリーン分散エネルギーの開発」

(2012年度から2015年度の4年間(予定))

当研究室でかねてより調査を進めて参りました標記の研究課題が,文部科学省の特別経費(プロジェクト分)として,このたび2012年度の政府予算に採択(内示)されました。エネルギーの地産地消,ガスハイドレート発電システム,農漁村型グリーンエネルギー,地方都市型スマートグリッドの調査研究および開発を,2012年度から2015年度までの4年間で1億円を超える予算で実施する計画です。今後は北見工業大学の特色を活かせるように,学内シーズの連携について協力体制を作るほかに,博士課程,修士課程,学部の卒業研究を通した人材育成(学際分野や境界分野に積極的に挑戦する人材)についても計画的に進めていきます。当研究室では,先進的な取り組みをされている各研究室や周辺の自治体,企業,市民の皆様などのご意見を広く求めて,「地方の個性を伸ばし自立を促すグリーン・イノベーション」の実現を目指します

○プロジェクトの計画
ガスハイドレート発電システムの①開発・試験評価、②分散電源網(マイクログリッド、スマートグリッド)の運用計画、③再生可能エネルギーとの協調運転およびシステムを導入した際の、エネルギー需給に基づく経済性と環境負荷の評価方法を確立します。平成24年度は、ガスハイドレート発電システムの試験装置の整備分散電源網(マイクログリッド、スマートグリッド)を想定した評価装置の整備、および都市排熱や昼夜の温度差などの低レベルエネルギーの回収方法を調査します。

○期待される効果
経済性や環境負荷の評価に基づく、ガスハイドレート発電システムと自然エネルギーの協調運用を実現することで、寒冷地用の革新的なクリーン分散エネルギーシステムを開発します。本プロジェクトの遂行により、地方の個性を伸ばし自立を促すグリーン・イノベーションの拡大と、自立分散エネルギー・地産地消エネルギーによる地域活性化への寄与が期待されます。

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