特異な解離膨張特性を用いたガスハイドレート・エンジン発電システムの開発,2014.3.18

戸建て住宅級 490Wガスハイドレート発電システム

熱媒体に水とCO2ガスしか用いない、CO2ハイドレートの解離・生成サイクルを連続して達成するアクチュエータシステム(ガスハイドレートエンジン)を開発しました。CO2ハイドレートの生成を室外の冷気で行い、数時間後に10~15℃程度の低温排熱を使ってハイドレートを温めることで、発電機の運転に十分な高圧を得ることができます。さらに、低圧となった発電後の水とCO2を室外の冷気で冷却すると、数時間で再びCO2ハイドレートが生成されます。上で述べたハイドレートの生成と解離を繰り返すことで、バッチ式の完全な自然エネルギーによる発電システムを構築しました。写真左下は、定格出力490Wの戸建て住宅に導入する発電装置部分です。北海道の戸建て住宅の電力負荷は、平均すると480Wくらいです(熱負荷を含めない)。
本研究室では、コジェネレーション、地中熱交換器、ガスハイドレート発電システムを組み合わせて、化石燃料の4~6割を削減する独立タイプの分散電源を開発しています。
   
 
 


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